“元祖アイドル漫才師”中田ボタンさん逝く…漫才作家・本多正識氏が語る「かっこよすぎる芸人魂」
最後は血を吐きながら舞台に立つことも
その昔「よしもと抱かれたい男ランキング」では常に1位。男の中の男と同性からもリスペクトされていた。
「カッコいいエピソードは山ほどありますが、新人だったキングコングがNGKの舞台に立った際、舞台袖に戻ってきた2人に『お前らなんちゅう靴履いてんねん! お客さんに一番見えはるの靴や、ドアホ!』と一喝し、2人に1万円ずつ渡された。楽屋で見ていたスタッフも芸人も『カッコええ~!』とうなりました。
NGKでは楽屋のソファーで芸人さんたちが集まって雑談しているのですが、最後にオイシイところをさらっていくのはボタン師匠。それだけプロの中にいても笑いのセンスは群を抜いていたし、どんな時も笑いにこだわっておられました」
19年に肺がんが判明し、最後は血を吐きながら舞台に立ったという逸話も。
「本当に舞台を大事にされていて、お客さんに笑ってもらえるならカッコ悪くても、何でもやる、腹の座った方でした。3年前に抗がん剤が奏功し、回復されたときも『もう1回漫才したいねん』と語っておられたそうです」
細部に至るまで漫才こだわり続け、生涯芸人として幕を閉じたレジェンド。この功績はますます輝きを増すだろう。
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