【地震の新常識 後編】大地震でも「避難所に行かない」が正解の場合も…自宅で7日間を乗り切る「在宅避難」の備え
大地震が起きたら、まず避難所へ──そう考える人は少なくないだろう。しかし、自宅が安全で生活を続けられるのであれば、必ずしも避難所へ行く必要はない。大規模災害では、避難所のスペースや生活環境にも限界がある。そこで重要になるのが「在宅避難」への備えだ。元東京消防庁目黒消防署副署長で「防災まちづくり研究会」会長の阿部慶一氏が言う。
「避難所は決して快適な場所ではありません。そもそも自治体によっては、避難所の収容人数が人口の1割程度にとどまる地域もある。大災害が起きても、自宅が安全なら通常に近い生活を続けられるよう、普段から準備しておくことが大切です」
在宅避難の大前提となるのが、自宅そのものが地震に耐えられること。建物の耐震化に加え、家具の転倒防止も欠かせない。住宅が無事でも、大型家具が倒れてけがをしたり、出入り口をふさいだりすれば、その後の生活が難しくなるからだ。
そして必要になるのが水と食料だ。
災害時の備蓄というと、乾パンや非常食を大量に買い込むイメージがあるが、阿部氏はまず自宅にある食料を確認すべきという。


















