著者のコラム一覧
永井紗耶子

1977年、神奈川県出身。慶応義塾大学文学部卒。新聞記者、フリーライターを経て、2010年「絡繰り心中」で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。21年、「商う狼-江戸商人 杉本茂十郎-」で第40回新田次郎文学賞を受賞。23年、「木挽町のあだ討ち」で第36回山本周五郎賞と第169回直木賞のダブル受賞を果たす。近著に「青青といく」「めぐる糸」など。

(52)美女の傍らに一休宗純

公開日: 更新日:
イラスト・遠藤拓人

 遊里の野暮の末、一人が腰の刀を抜き放つと人垣が割れた。

 こんな町中の人込みで刀を揮えば、少なからず人死にが出る。宗長は思わず拳を握り、硬直した次の瞬間、刀を抜いた男の頭上に、水が降り注いだ。

 いや、水にしては臭い……

 見上げると、通り沿いの宿の二階から、… 

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【連載】修羅にうたう

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