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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

テニス全米オープンは優勝賞金8億5000万円超、総額は6年で倍増! これほど“天井知らず”になった背景

公開日: 更新日:

 テニスの全米オープンは男女とも見応えある幕切れだった。

 新旧女王対決は、ルバキナがリターンボールを深くコントロールしてサバレンカを抑え込み、男子はズべレフが長いリーチを生かしたストロークで地元シェルトンを翻弄した。

 決勝の入場料は最低400ドル(約6万2000円)と聞くが、それでもフルハウス。

 スピードとワザが交錯した頂上決戦を満喫したことだろう。

 29歳のズべレフはプロ転向13年目の今季、まずクレーコートの全仏でメジャー初制覇し、続く芝のウィンブルドンで準優勝、ハードの全米は優勝……異種サーフェスの頂点で実力を披露し、シナー、アルカラスの2強の流れに割り込んだ。

 それにしても優勝賞金550万ドル(約8億5250万円)は途方もない。しかも男女同額だ。賞金総額が1億800万ドル(約167億4000万円)で、昨年比20%増。2020年が賞金総額5340万ドルだったから6年で倍増した計算になる。

 他のシングルス優勝賞金を見ても、ウィンブルドンが前年比20%増の約7億4900万円、全仏約5億700万円、全豪約4億3300万円──勝者だけでなく、全米では本戦の初戦敗退が約2170万円、予選1回戦敗退で約496万円。選手はさぞ大満足かと言えば、そうでもない。

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