養護学校の教員からプロへ “兄弟幕内”弟の朝翠龍涼馬が叶えた亡きスパルタ母の夢

公開日: 更新日:

朝翠龍涼馬(高砂部屋/前頭15枚目)

 兄に追いつけ、追い越せ、だ。

 幕内の朝紅龍を兄に持ち、今場所が新入幕。史上14組目の兄弟幕内となった。

 小学生の頃から兄と共に相撲を習い始め、中学では個人ベスト8。明徳義塾高を経て進学した日体大でも個人3位など、成績を残した。

 それでも体格に恵まれなかったからか、卒業後は養護学校に教員として就職。実業団でも全日本3位などの成績を残すと、プロ入りの夢が再燃した。

「日体大の同級生だった大の里や阿武剋が活躍しているのを見て、『若いうちにやりたいことをやろう』と決断。教員を1年で辞め、プロ入りした。そんな朝翠龍を応援していたのが、今年2月に亡くなった母の直美さんです。普段は優しいが、相撲に関してはスパルタだったそうで、子どもの頃から腕立て伏せ1日1000回などを課していたと聞いている。課題ができないとゲンコツ、大会で不甲斐ない相撲を取るとゲンコツ……とまあ、相当厳しかったようです。それでも兄弟は優しく厳しい母に感謝していた。亡くなる直前は兄弟揃っての土俵入りが見たい、と話していたようですが……」(若手親方)

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