初監督映画で本物の拳銃をぶっ放した唐十郎

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「玄海灘」は5月末に公開されたが、話題の割にはヒットしなかった。各紙の映画批評欄で「冗漫すぎる」「わかりにくい」と書かれ、評判がイマイチだったせいだ。中には「寺山修司に完敗」と酷評したところもあった。アングラ界のライバル、寺山が撮った「田園に死す」(74年公開)は各方面から高評価を得ていた。

 なお、77年6月、拳銃事件に対し、横浜地裁小田原支部は唐に罰金15万円の判決を下した。

◇1976年4月 米「タイム」誌は4日、イスラエルが原爆13個を保有し73年の第4次中東戦争で使用寸前だったと報道。国税庁は17日、申告所得74年分の脱税のワースト1位は個人病院と発表。27日、東京地裁は「四畳半襖の下張」がわいせつにあたるとして野坂昭如らに有罪判決。

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