田代まさし 執行猶予明け目前の覚醒剤逮捕

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 このとき、田代のカバンの中には覚醒剤と大麻があった。取り調べの最中に発見され、「銃刀法違反だけで乗り切れるかも」という田代の淡い期待は打ち砕かれた。薬物を見せられた田代は急激に胃が痛くなり、記憶がプッツリと途切れた。意識を失った田代は担架に乗せられ、そのまま近くの病院に運び込まれた。その後、署に戻って取り調べが再開されたものの、出されたパンと胃薬を全部机の上に吐いて再び失神した。次に気が付いた時は留置場の中だったという。前回下された執行猶予3年の期間が明けるわずか半年前の出来事だった。

 覚醒剤を再び使用したのは逮捕4カ月ほど前のこと。別居中の妻に「帰ってきてほしい」と手紙を出したが、断られて、つらさを忘れるために手を出してしまったという。猶予中の再犯となったことで、今回は05年2月に3年6月の実刑判決が下され、栃木県の黒羽刑務所に収監。別居中だった妻とは05年に離婚が成立した。

 08年6月26日に満期出所。しかし、待っていた現実は想像以上に厳しかった。借家も公共料金の支払いもままならず、仕事にもなかなかありつけない。出所後行われたトークライブと記者会見では刑務所生活のつらさを語り、「薬物に手を出す気持ちはまったくありません」と語った。

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