江藤あやさん<1>上京しシャブ山シャブ子で注目されるまで

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■演出家・湯浅実さんの言葉に背中を押された

 養成所時代も、アルバイトや派遣社員でいろいろな仕事をしてきました。百貨店でのお歳暮・お中元やアパレルの販売、製薬会社の営業事務、火力発電所の現場事務などなど。養成所に入ったことでCMやテレビ番組のリポーターの仕事は少しずつやらせていただくようになりました。

 でもまだまだ、それだけで食べていけるわけではなかったので、アルバイトや派遣の仕事との掛け持ちでしたね。

 当時、MCやリポーターの仕事もうれしかったのですが、やっぱり芝居がやりたいという気持ちもありました。

 それで、事務所の講師だった深山義夫さん主宰の劇工房創芝社の舞台のオーディションを受けさせてもらい、舞台に出られることに。これだけでも人に恵まれていると思いますが、その後さらに運命を変える出会いがあったんです。

 ドラマ「中学生日記」(NHK)の風間先生役として知られる湯浅実さんを演出に「坂の上の家」という舞台をやることになったとき、主演となる3人きょうだいの末っ子の女子高校生役に抜擢していただいたんです。

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