市川猿之助容疑者が一生背負う「親殺し」の十字架…歌舞伎界は“存亡の機”の非常事態

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 歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦=47)容疑者が両親と心中を図り、猿之助容疑者だけが生き残った事件。警視庁は母の延子さん(享年75)の自殺を手助けしたとして自殺幇助の疑いで猿之助容疑者を逮捕したが、これは入り口に過ぎないようだ。

「21日間もの勾留中には、父親の市川段四郎さん(享年76)の件も取り調べが行われるでしょう。段四郎さんは認知症であったことからも、自殺幇助罪で済む可能性はゼロに近い。こちらはおそらく殺人容疑での再逮捕。軽くても、人をそそのかして自殺させたとして、自殺教唆罪に問われるのではないでしょうか」(捜査事情通)

 自殺幇助罪だけで、検察側は3~4年もの求刑になるとの見通しが報道関係者の間で囁かれている。猿之助サイドは強力な弁護団を擁して執行猶予を狙い、復活の余地を探るだろうが、段四郎さんへの殺人容疑で再逮捕となれば、当然、裁判も長引く。歌舞伎を興行する松竹は、猿之助容疑者が10月までの公演を全て休演すると発表し、それ以降での復活の道を探っていただろうが、復活そのものに黄色か赤信号が点灯だ。

 その松竹は今回の逮捕を受け「このような事態に至りましたことを重く受け止めております」などとする公式コメントを発表したが、大混乱だろう。

「なにしろ、1890年に初代が名乗ってから、130年以上も続いてきた澤瀉屋一門トップの大名跡が4代目の起こした大不祥事によって、このままでは途絶えてしまう危機なのですからね」とは、歌舞伎関係者。こう続ける。

「おそらく、本人と接見する弁護士を通じて、猿之助の名跡を返上するよう、働きかけると思いますよ。罪を償ったら、戻す道もある。一から出直しになるが、実力も人気も十二分だったのだし、舞台の隅っこの役からでも、はい上がれる。だからとりあえず、今ここは名跡を残すよう、動いてくれないかと」

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