市川猿之助容疑者は「執行猶予あり得る」と弁護士が見解…逮捕の決め手とこれだけの疑問

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 親子3人が一家心中未遂を図ってから、40日後の逮捕劇だった。

 東京・目黒の自宅で母親の喜熨斗延子さん(享年75)の自殺を手助けしたとして、歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)容疑者(47)が27日、自殺幇助の疑いで警視庁捜査1課に逮捕された。

 猿之助容疑者を乗せた車は27日朝、入院先の病院を出発。午前10時20分過ぎに100人以上の報道陣が待ち構える警視庁目黒署に到着し、29分に逮捕された。今後は父親の市川段四郎(本名・喜熨斗弘之)さん(享年76)の死亡に関与した疑いでも調べる。

 猿之助容疑者は週刊誌「女性セブン」が自身の性加害やハラスメント疑惑を報じたことを受け、事件後の任意聴取で「週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われ、みんなでさようならすることにした。死んで生まれ変わろうと話し合い、自分が処方された睡眠薬を両親に与え、両親にビニール袋をかぶせた。薬のゴミは捨てた」と説明していた。

 延子さんの遺体からは2種類の睡眠薬の成分が検出され、猿之助容疑者の体内からも同じ成分が検出された。自宅からは猿之助容疑者の手書きの遺書や、遺産相続に関する遺言が見つかったが、睡眠薬や容器、ビニール袋は発見されていない。事件当日、猿之助容疑者がゴミとして収集所に捨てたとみられる。

 猿之助容疑者は逮捕後の調べに対し、「両親が自殺する手助けをしたことは間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりでいた」と容疑を認めている。

「死因は向精神薬中毒ですが、相当量の錠剤を服用しなければ死に至りません。2種類混ぜ合わせて致死性を高めたとしても、同じ成分が検出された猿之助さんは命に別条はなかった。介護が必要な父親や高齢者の母親にそれだけ大量の薬を摂取させるのは大変です。咳き込んだり、吐き出したりするはずです。父親と母親は自ら睡眠薬を飲んだのか。猿之助はなぜ、ビニール袋をかぶせたのか」(捜査事情通)

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