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望月ふみライター

70年代生まれのライター(ときどき撮影)。映画やドラマ、タレント本などのエンタメ関連記事を執筆。現在はインタビューが中心で、月に20本ほど取材。ねこ検定上級、2級愛玩動物飼養管理士取得と愛猫家街道をばく進中。X

58歳佐々木蔵之介がたどり着いた自身との向き合い方「舞台は自分にとっての体力測定であり、己を見つめる場所」

公開日: 更新日:

佐藤二朗からのラブコールで実現

 学生時代より劇団「惑星ピスタチオ」で活動を開始し、上京後の2000年にNHK連続テレビ小説『オードリー』で脚光を浴びて以降は、映像作品でも引っ張りだこの俳優・佐々木蔵之介(58)。5月22日より上映の映画『名無し』への出演は、原作・脚本・主演を兼ねる"同志"佐藤二朗からのオファーで実現した。

 公開にあたり、佐々木にインタビュー。キャリアを重ね、58歳になった今、仕事への向き合い方として「諦める」ようになったと口にする。その真意とは?

 ──『名無し』は、右手で触れるだけで人を殺める異能を持つ男・山田太郎を見つめたサイコバイオレンスです。山田を演じる佐藤二朗さんとは長いお付き合いだとか。

「東京に出て来た頃、自転車キンクリートという劇団の舞台で初めて一緒になったんです。シェイクスピアの戯曲『マクベス』で、僕がマクベス役で二朗さんは医者の役として共演したのが最初だったと思います。その後もドラマで一緒になったり、堤幸彦さんが舞台をやられたときに、2人で客演させていただいたりとか。もともと同じように小劇場でやってきた人間だったので、なんとなく抱く思いは同じというのはありましたね」

 ──同志、という感覚ですか。

「そうですね。ただ、ここ最近はなかなか会う機会もなくて。本当に久しぶりだったので、オファーをいただいたときは、声をかけてくれて嬉しい、という気持ちがまずありました」

 ──佐藤さんから熱量のこもった手紙でのオファーがあったとか。

「まあ、ご覧になっていただいたようにちょっと手強い脚本なので、作品に込めた思いや哲学のようなものが書かれていました。そして自分の役と合わせ鏡のような役を設定していて、それを『蔵之介さんで見てみたい』と。二朗さんなりの言い方なんだと思うんですけれど」

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