3秒に1人が転んでいる…高齢者の救急搬送の8割は「転倒」が原因 骨折しやすい箇所は? 専門家が解説
「転倒予防」には、がんや心臓病、血糖値や血圧のような緊急性は感じにくいかもしれない。それどころか、「寝たきりなんてまだ先だから、気にしない」という人もいるだろう。だが、「転倒」はいつ起きてもおかしくない問題だ。そこで、柔道整復師の福嶋尊氏が、整骨院で患者さんに「転倒予防」を啓発するために語るのが、転倒にまつわる怖い話だ。本文は、福嶋氏の新刊「ストレスゼロで一生歩ける!5ミリの壁体操」(サンクチュアリ出版)から一部引用、再編集しています。
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まずは、どれだけ人は転びやすいのかがわかる、驚きのデータから。日本では今、65歳以上の3人に1人が、1年間に1度以上転んでいるといわれています。2025年時点の高齢者人口は3619万人、単純計算で年間1200万人ほど。つまり約3秒間に1人が、今もどこかで転んでいることになります。
■交通事故の4倍も人が亡くなっている
「転倒は怖い」と聞くと、寝たきりよりも先に、「頭を打ってしまうこと」を思い浮かべる人も多いと思います。これは本当にその通りで、打ちどころが悪いと、脳の中で出血が起きて、亡くなってしまうこともあります。
高齢になるほど初期症状が目立ちにくく、「転んだ直後は普通だったのに、数日後に急に様子がおかしくなった」というケースも。
では、その数を知っていたでしょうか?
転倒で亡くなる高齢者は、年間1万人以上。これは、交通事故による全世代の死亡者数のなんと4倍以上です。
■救急搬送の約8割が転倒
たとえば過去5年では、原因不明のものを除くと36万9462人が救急搬送され、事故で救急搬送された65歳以上の方のうち、約8割が転倒によるものです。そのうち31万0919人(約84.2%)が転倒によるものでした。


















