43歳で費用1000万円も…意外に知らない「妊活」とお金
今年は芸能人や有名人の出産ラッシュが続いている。最近では、森三中の大島美幸(35)が長男の出産シーンを番組で公開して話題になった。元プロテニス選手の杉山愛(40)も今月、第1子を出産している。
2人に共通するのは「妊活」だ。結婚後数年しても子宝に恵まれず、不妊治療に踏み切った末に赤ちゃんを授かった。35歳を越える高齢出産の裏側には、隠された努力があるのだ。
そもそも「妊活」とは何をするものなのか、まずは基礎知識から。図1は妊活のステップを示したものだ。似たような言葉が並んでいるが、段階を追うごとに人の手が加わり、料金がハネ上がっていく。2012年の厚労省のデータでは、27人に1人が体外受精などの高度な不妊治療の末に誕生したベビーだという。
1回の体外受精手術にかかる費用は自由診療なのでピンキリ。失敗しても成功しても30万円以上というのが相場である。しかも、毎回現金払いだ。ローンを組めない病院は多い。
ところが1度の通院で妊娠するのはごくまれなケース。子供を産むまでに何度も受精を行うため、最終的に「ベンツ1台分」「マンション買えるくらい」なんて表現されるお金が飛んでいくという。国立成育医療研究センター不妊診療科の調査によると43歳で平均1000万円、45歳を越えると平均3000万円超で赤ん坊を授かっている。