レトルトカレーで「フードロス」問題の解消を目指す起業家の幼少期原体験
まだ食べられる食品が廃棄されてしまう「フードロス」。農林水産省によれば国内では実に年間で570万トンものフードロスが出ているとされており、いかに削減するかが重要な課題となっている。
そんな中、「カレーでフードロスを削減しよう」と商品を開発した企業がある。今回話を聞いたのは、MOTTAINAI BATON株式会社。レトルトカレー研究家としても活動する目取真興明さんが2021年に起業した。
「当社ではフードロス解消を目指して廃棄されてしまう食品を活用したレトルトカレーの開発・販売を行っています。多くの方にフードロス問題に関心を寄せてもらい、削減につなげていくことを企業課題としています」(目取真さん)
同社では4月末ごろから、東京都国分寺市の生産者が作るズッキーニ、じゃがいもの中で、規格外となり廃棄されてしまうものを活用したレトルトカレーを開発し、限定販売を開始した。商品名は「BATONCURRY」(1食税込み680円)。廃棄される食材を価値あるおいしい食材へとつなぐ、生産者と消費者をつなぐ、といった意味合いを込めている。