米国の銀行強盗が未遂に終わった意外な理由 容疑者と顔見知りの男性がハグ!

公開日: 更新日:

 米国で起きたある銀行強盗未遂事件の意外な結末が感動を呼んでいる。

 現場はカリフォルニア州ウッドランドの銀行「バンク・オブ・ザ・ウエスト」。22日、地元に住むマイケル・アーマスさん(69)が窓口で小切手を預けていたところ、少し離れたカウンターで男が行員にメモを渡し、金を要求していることに気が付いた。

 ウッドランド市警によると、男はエドゥアルド・プラセンシア容疑者(42)。メモには「爆発物を持っている。金をよこせ」と書かれていた。

 実はマイケルさんは、容疑者と顔見知りだった。以前、娘の家の近所に住んでいて、娘の友人だったのだ。マイケルさんは容疑者が決定的な罪を犯すのを止めるべきだと感じ、近づいて「何かあったのかい? 仕事をしていないのか?」と声をかけた。

 すると容疑者は「俺にはこの街に何もない。何もないんだ。刑務所に行きたいだけなんだ」と答えた。マイケルさんは「外に出て話をしよう」と容疑者を連れ出し、入り口のところでハグをした。すると、マイケルさんの優しさに心が折れたプラセンシア容疑者は涙を流し始めたという。

 その後、駆けつけた同市警の警察官に強盗未遂容疑で逮捕された。爆発物は持っていなかった。

 マイケルさんの勇敢で思いやりのある行為に全米から称賛の声が寄せられている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手