著者のコラム一覧
島村英紀武蔵野学院大学特任教授

武蔵野学院大学特任教授。1941年東京生。東大理学部卒。東大大学院終了。理学博士。東大助手、北海道大学教授、北海道大学地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長などを歴任。専門は地球物理学(地震学)。『完全解説 日本の火山噴火』、『火山入門──日本誕生から破局噴火まで』、『直下型地震──どう備えるか』『地震と火山の基礎知識──生死を分ける60話』『日本人が知りたい巨大地震の疑問50』『新・地震をさぐる』など著書多数。

地震大国・台湾の揺れは「フィリピン海プレート」の影響 日本南西部で起こる地震の“きょうだい”

公開日: 更新日:

 能登半島で元日に大地震があったと思ったら、今月3日には台湾で大地震が起きた。今年は「地震の当たり年」かもしれない。

 台湾の東岸・花蓮沖で地震が起きた地震はマグニチュード(M)7.4。ビル2棟を倒し400人以上の行方不明者を生んだ。

 1999年の台湾中部の内陸で起きた集集地震(M7.3)で死者行方不明者2500人を超える犠牲者を生むなど大きな被害が出た。

 今度の地震では集集地震以来の揺れだったという報道もある。この地震による現地での震度はM7と報じられている。震度としては一番強いものだ。

 6年前の2018年夜にも大地震が起きた。花蓮市では4棟の十数階建ての高層ビルが大きく傾いた。死者17名、負傷者は280名を超えた。このほかにも、2年前の2016年に台湾南部でM6.4の地震があった。マンションが倒壊するなどして花蓮では100人以上が死亡している。

 花蓮をはじめ台湾では地震が多いのだ。じつは台湾で起きている地震は、日本の南西部で起きる地震の“きょうだい”である。フィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込むことによってひずみが溜まっていき、やがて起きてしまう海溝型地震だ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々