厚労省が職員9万人を対象に「マイナ保険証アンケート」の愚策…エグすぎる質問事項の“大きなお世話”

公開日: 更新日:

 散々これまで指摘されているように、マイナ保険証の取得・利用は本来、任意である。国家公務員も例外ではないが、回答者の家族をひっくるめて利用状況を聞き出すなんて職員への“圧力”以外の何物でもない。保険証廃止の撤回を訴える全国保険医団体連合会(保団連)事務局次長の本並省吾氏が皮肉交じりに言う。

医療保険制度を所管する厚労省が職員に『なぜ現行の保険証を使うのか』と尋ねること自体、愚問です。模範解答は『一国民の権利として公的医療保険制度をスムーズに利用するため』でしょうね」

 政府は5月から7月をマイナ保険証の利用促進月間に位置付け、医療機関や薬局にカネをばらまく禁じ手を使ってまで利用率向上に邁進してきた。いまだ利用率1割の惨状なのは、医療現場と患者にとってメリットがないに等しいからだ。

 医療情報サイト「エムスリー」が今月16~20日、会員の医療従事者2136人を対象に「従来の健康保険証からマイナ保険証への移行を評価するか」を聞いたところ、開業医のうち約5割が「まったく評価しない」、約3割が「あまり評価しない」という散々な結果だった。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か