「すき家」はネズミ混入ショックで一時閉店も…“牛丼離れ”できない庶民生活のリアル

公開日: 更新日:

 まさかのネズミに、とどめのゴキブリ混入で、牛丼チェーンのすき家がほぼ全店で、3月31日から4月4日まで一時閉店。対策を講じたというが、ある牛丼店の店長はこう明かす。

「害獣や害虫がうごめくのは閉店後、暗くなって店内に人けがなくなってからです。昔は牛丼店も24時間営業が当たり前、深夜もずっと明るいままで人もいたので、警戒して“表”に出てこなかったんですよ。それが人手不足もあって、深夜から早朝は閉める店舗も増えました。そのせいもあるかもしれませんね」

 いずれにせよ、「今回の騒動が外食産業全体に影響しなければいいんですが……」(飲食チェーン幹部)という声は少なくない。

 日本フードサービス協会の「外食産業市場動向調査」によると、昨年はコロナ禍のダメージからの回復傾向がみられ、外食産業全体の売り上げは前年比108.4%に。外国人観光客の増加もあってファミレス、喫茶、ファストフード、ディナーレストラン、居酒屋など、すべての業態で前年を上回ったという。

「もっとも人件費や原材料費の高騰で、飲食店も値上げラッシュ。客単価が上がって一時的に売り上げは伸びても、そのせいで客足が鈍っているところもあります。ずっとインバウンド頼みとはいかないし、すき家の騒動が回復ムードに水を差さないとも限らない。日本人の外食離れが進むのが怖いですよね」(前出の飲食チェーン幹部)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    JICAの「ホームタウン」事業撤退で損なわれる国益…排外主義的なデマ拡散で苦情殺到の異常事態

  2. 2

    アナタは大丈夫?映画館・電車でのマナー違反…“自己チュー度”をセルフ診断でチェック!

  3. 3

    恵比寿「たつや 駅前店」では80歳くらいの女子が生ビールのジョッキを両手で抱えて飲んでいる

  4. 4

    農水省は「生産量が需要を大幅に上回る」と…“コメ余り”予想でも新米価格が下がらないワケ

  5. 5

    “イヤホンつけっぱ”はコミュニケーション拒絶? ラーメン店主が「やめて」と訴え騒動に…

  1. 6

    中山競馬場フードコートに前代未聞の出店!ライバル紙の東スポ食堂を辛口採点してみた

  2. 7

    小泉進次郎氏のトンチンカンが止まらない!「大学に行くのがすべてではない」「改憲はファストパス」まで飛び出す始末

  3. 8

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 9

    9月19日から運用開始「スマホ保険証」はほぼ無意味…医療機関や患者を惑わす数々の“落とし穴”も

  5. 10

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議