小伝馬町「十思湯」ダブル熱源のドライ熱波が還暦ボディーにズンズン
十思湯(日本橋)
東京メトロ日比谷線小伝馬町駅十思公園側出口を出て、十思スクエア別館2階に上がると、ひときわ目立つ富士山ののれんが目に飛び込んできます。中央区が運営する「十思湯」です。フロントに座るご主人・黒川武彦さんに下足ロッカーキーを預け、入浴料+サウナ代(タオルセット代100円込み)1050円を支払うと、サ室フックキーを受け取りました。
「この界隈には銭湯がなくて、2014年オープンのこの銭湯を引き受けました」
そう語る黒川さんは以前、蔵前で40年ほど銭湯を営んでいたそうです。地元の皆さんにとっては銭湯が残るのは何よりでしょう。
早速、脱衣場でマッパになり、浴場にお邪魔します。タイル床はまだ新しさを感じる上、オジサンにはうれしい滑り止め加工済み。用意されたボディーソープなどで汗を流したら、お湯をいただきましょう。
湯船の壁には、富士山を背景に江戸時代の日本橋界隈を描いた浮世絵がドーン。当時を思い浮かべながら、41度の白湯にザブンすっと、一角には腰と足首にジェットを受けるコーナーが2床。体が慣れたら、逆側に移動すると、おーっ、いい湯じゃねぇか! 江戸っ子好みの「あつ湯」44度がチリチリと肌を刺してくるぜ。よっしゃ、サウナと参りまっせ。
ビート板を手にドアを開けると、ヒノキ造りの室内はピッカピカ。右手には、電気ストーブ2機のダブル熱源が用意されていて、サウナストーンがこんもりと。座敷牢のような木柵越しに設置されているのは、吉田松陰が投獄された牢屋敷のイメージでしょうか。小伝馬町ならではで趣がありますねぇ。
タイミングよく、ストレート2段ベンチの上段が空いたので、どっこいしょ。すのこの床とベンチ座面には、マットがぴしっと敷かれています。定員は6人ほど。小窓から浴場を望みながら、ヒノキの丸太を半分に切った背もたれに体を預け、さあ、ガンバルぞ。
設定は95度。深呼吸すると、カンカンと静かにうなるストーブから送り出されるドライな熱波がよござんす。深呼吸すると、鼻のチリチリ感とともに木の香りがするのもよかねぇ。12分計3分で玉汗が滴り、5分もするとダラッダラです。

















