ひとりって、寂しいですか? アラフィフ独女が思う“一人旅”の幸福論。「誰にも気を遣わない時間」はなんて楽しいんだ!
【アラフィフ独女のひとりごと】
20代からひとり旅を続けてきた私。気づけば、誰かと一緒よりも「ひとり」でいるほうが、ずっと自分らしくいられる気がしています。
アラフィフになった今だからこそ、そんな旅をすすめたい理由があります。
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はじめてのひとり旅は、オタ活から始まりました
20代前半、オタク活動に夢中だった私は、推しの現場を追いかけて全国を飛び回っていました。誰かと都合を合わせるよりも、自分ひとりで計画したほうが早い。そんな理由から始まった“ひとり遠征”が、いつの間にか「ひとり旅」という楽しみに変わっていったのです。
とはいえ、旅先ですべてをひとりで過ごしていたわけではありません。現場で偶然隣になったファンと意気投合したり、地方で知り合ったオタク仲間と再会したり——そんな一期一会の出会いと再会も、あの頃の旅の大切な思い出です。
一人で行くからこそ、知らない土地での出会いや空気を、まっすぐ受け止められたのかもしれません。少しの不安もありましたが、それ以上に、一人で動く自由さと、自分だけの時間を持てる心地よさにどんどん魅了されていきました。
アラフィフになって実感する「ひとりの時間」の大切さ
あれから20年以上。ひとり旅は私にとって、暮らしの一部のようなものになりました。そしてアラフィフと呼ばれる年齢になって、改めて思うのです。ひとり旅こそ、今の自分に必要な時間だと。
若い頃のように、朝から晩までスケジュールを詰め込むことはもうできません。けれど今の私は、自分の体力や気分に合わせて、無理のない旅程を自分の手でつくることができます。
朝はゆっくり起きて、疲れたらすぐホテルに戻る。ランチはそのときの気分で決める。誰にも気を遣わず、自分を中心に旅を組み立てられることが、こんなにも満たされるものだなんて、昔は知りませんでした。
「一人って寂しくないの?」という声に思うこと
「ひとりって寂しくないの?」と今でも聞かれることがあります。でも私は、むしろ誰かと一緒にいるときのほうが、気を遣いすぎてしまって疲れてしまうタイプです。
ひとり旅には、自分の感覚と静かにつながる時間があります。
街の空気を深く吸い込んだり、偶然見つけた路地にふらりと入ってみたり。旅のすべてが「自分のためだけに流れている」と感じられる瞬間は、どこか甘やかで、少し誇らしくもあります。
そしてなにより、自分の「好き」を詰め込めるのが、ひとり旅の最大の魅力。
食べたいもの、見たい場所、泊まりたいホテル——誰かに遠慮することなく、自分の好みだけで予定を立てていい。計画段階から旅は始まっていて、地図を眺めながらワクワクする時間もまた、かけがえのないものなのです。
今だからこそ、自分のために旅をしてもいい
同世代の方の中には、これまで家庭や仕事に多くの時間を費やしてきた方もいらっしゃるかと思います。ようやく子育てがひと段落したという方も多いのではないでしょうか。
ひとり旅に興味はあるけれど、なんとなく踏み出せない——そんな方も多いのではないでしょうか。「ひとりで食事するのが恥ずかしい」「寂しくなりそう」など、不安は尽きません。
けれど一歩踏み出してみると、思った以上に世界は優しく、そして自由です。
自分を後回しにしてきた時間が長かったなら、これからはそのぶん、自分を思いきり甘やかしてあげてほしい。旅はそのきっかけになります。
人生のヒントが見つかるかも
今まで気づかなかった自分の感性に触れたり、これからの人生のヒントがふと見えてきたりすることもあります。そんな体験が、アラフィフのひとり旅には、きっと待っているはずです。
あなたも、自分と向き合うひとり旅をしてみませんか?
(mirae.(みれ)/ライター)


















