キッズスター 平田全広社長(1)累計800万DLの子供の職業疑似体験アプリ「ごっこランド」率いるトップ

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 子供たちの間でひそかに人気になっているアプリがある。スマホひとつで150種類以上の職業が体験できるという「ごっこランド」だ。対象の職種の企業に出店料を負担してもらい、利用者は無料で遊べるようにした。ダウンロード数は累計800万、出店企業は約90社と、このアプリを開発したキッズスターは右肩上がりで成長を続けている。率いるのは2児の父でもある平田全広代表取締役(52)だ。

 平田氏は「まわりは田んぼだらけで、いかにも田舎」の風景が広がる奈良県葛城市で生まれ育った。父親は電器店を営んでいた。1970年代から80年代は家電量販店ではなく、いわゆる「町の電器屋さん」が主流の時代で、何ひとつ不自由のない少年時代をすごした。その頃、平田少年はいくつかの趣味に没頭するオタクだったという。最初に熱中したのはプロレスだ。小学校3年の時、初代タイガーマスク(佐山聡)が登場。ダイナマイト・キッドとの試合に興奮した。

「タイガーマスクだけでなく、アントニオ猪木さんやジャイアント馬場さんの試合も近くの橿原体育館に興行がある際は、見にいくようになりました。新日本プロレス、全日本プロレス、さらには新団体のUWFと興味はどんどん広がっていき、ビデオも買い集めていました」

 追いかける対象はプロレスにとどまらなかった。次に熱狂したのは平田氏が小学校6年から中学の頃に活躍したおニャン子クラブである。

「3歳上の兄貴が最初にのめり込み、僕も影響されてすっかりファンに。イチオシは現在、秋元康氏の奥さんになっている会員番号16番の高井麻巳子さん。36番の渡辺満里奈さんも好きだった」と当時を懐かしそうに思い出し顔をほころばす平田氏。コンサート会場の大阪城ホールまで行き、親衛隊に交じって応援した。その時、着ていたはっぴは3万円もした。

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