「参勤交代のお勘定」久住祐一郎著

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「参勤交代のお勘定」久住祐一郎著

 昭和・平成の教科書で学んだ世代は、江戸時代の参勤交代は大名の経済力を弱めて幕府に逆らえなくすることが目的だったと習った。しかし、それは正しくないという。参勤交代の制度化によって藩の財政支出に占める江戸での経費が大きくなったことは確かだが、それは目的ではなく結果に過ぎないというのだ。その証拠に、それまで常態化していた参勤交代を明文化した3代将軍家光による「武家諸法度」では、行列の人数を減らすことを命じているのだ。

 本書は、さまざまな藩の事例を集め、参勤交代の費用や藩の財政支出に占める割合を分析。さらに参勤交代に関わった請負業者や宿場の帳簿などの史料をもとに、参勤交代にまつわるお金の話から、その実態を明らかにした歴史読み物。 (中央公論新社 1100円)


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