クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請
まさに災害レベルだ。
秋田県の鈴木健太知事が28日、小泉進次郎防衛相と面会。クマ対策支援のため、自衛隊の派遣を要請した。知事は「市町村で編成する駆除実施隊のマンパワーは限界に達している」と訴え、箱わなの設置や駆除した個体の輸送など、後方支援を求めた。防衛省は、要請に応じる方向で調整している。
秋田県内では、クマによる人身被害が相次いでいる。今年度は26日までに、54人が襲われ、うち2人が死亡した。クマが大量に出没した2023年度の70人に迫る勢いだ。
27日には、秋田市内の側溝にうつぶせで倒れている女性の遺体が見つかった。体の損傷が非常に激しく、近くでクマ1頭が目撃されていたことから、襲われたとみられている。
対応に追われる現場の負担は大きい。クマ被害対策は、わなの設置やその確認、目撃情報を受けての現場出動、住民への注意喚起など、多岐にわたる。駆除したクマの処理も、大変な作業だ。
「ツキノワグマの体長は120~150センチで、大きいもので体重130キロにもなる。駆除したクマを運搬するだけでも大変です。食用にする場合は血抜きをしたり、焼却する場合でもやりやすいよう解体しなければならない。こうした作業は本来、自治体職員が担い、ハンターは駆除に専念してもらうのが一番。しかし、慣れている職員が少なく、結局はハンター任せになってしまい、彼らの負担が重くなっている。猟友会は高齢化が著しく、最近は出動要請も多いので、疲弊しています」(秋田県の担当職員)
■関連記事
-
独身者5割時代へ あなたは結婚したい? 「娘のパスワードで勝手にお見合い申し込み」 婚活相談所にも登場する“代理婚活”の困った親たち
-
人生100年時代の歩き方 「老人脳」にならない簡単な生活習慣とは? 80歳を超えても元気に前向きな「スーパーエイジャー」に学ぶ
-
日本の皇族存続への危機と「愛子天皇待望論」 天皇皇后「空海展」鑑賞で見えた“祈られる天皇”の姿…今も京都で続く「玉体安穏」とは
-
年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩 60歳以上も働くために必要なのは NISAでも、資格でもなく「体力」 マクドナルドでパートするシニアが明かす「筋トレ」の重要性
-
物価高でどう変わった? データで読み解く「新」生活者像 (5)外食に求められるコスパ&タイパ重視の「安近短」 お会計を気にしながら楽しむ家計防衛の工夫


















