高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

グローバル・デフレの時代を生き抜く知恵が政権にあるか

公開日:  更新日:

 日銀が先週、半年に一度の「経済・物価情勢の展望」を公表し、2%の物価目標の達成時期を従来の「2015年度中心」から「16年度前半」に後退させた。それでも、黒田東彦総裁は「できるだけ早期に実現する」と強気一辺倒で、物価目標の「旗」を降ろすつもりはないらしい。

 健全な物価上昇には景気の改善、つまり、昨年4月の消費税増税以降、冷え切っている個人消費の回復が不可欠だ。しかし、この先も落ち込んだ消費が上昇カーブを描く要素は見当たらない。

 この国で比較的、資金に余裕のある層は団塊世代以上の高齢者だ。60歳以上が日本の個人金融資産の実に7割を保有しているが、彼らは買いたいモノをすでに十分持っている。家も自動車も家電も背広も手に入れた。あとは余生をほそぼそと過ごせればいいという発想で、日用品以外の余計な買い物にお金をジャンジャン使うことはない。

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