高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

技術流出にトドメ刺す自衛隊の米軍一体化

公開日:  更新日:

 安倍首相の訪米中に、日本政府は外務・防衛担当閣僚会合で「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の改定を米政府に「国際公約」してきた。

 新ガイドラインでは、自衛隊の米軍への協力範囲について地理的制約を外し、地球規模に拡大する。「日本と極東の平和と安全の維持」という日米安保条約の大前提をはるかに超えた内容だ。国会にも国民にも説明なく、新たな同盟の枠組みを事前に米国と約束することで、既成事実化してしまう。安倍首相の政治手法は国民を愚弄しているが、彼には彼なりの「志」があるのだろう。

 今や国際情勢は覇権国家なきグローバル時代に突入している。東西冷戦構造はとうの昔に崩壊し、米国の一極支配も終焉を迎えた。世界の新たな盟主を巡って、大国同士がイス取りゲームを繰り広げている。グローバル時代の新たな国際情勢下で、冷戦時代を前提にしたままの日米同盟では、覇権争いを乗り越えられない。そのような認識の上で日米両政府の思惑が合致、安倍首相は新たな安保体制の構築を急いでいるのかもしれない。

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