高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

空き家は潰せばいいってもんじゃない

公開日: 更新日:

 倒壊の恐れがある「空き家」を市町村が強制的に撤去できることなどを盛り込んだ特別措置法が、今週火曜に全面施行された。

 特措法の施行により、市町村の法的強制力は飛躍的に強化された。市町村が老朽化した危険な空き家を、ひとたび「特定空き家」に指定すれば、所有者に解体や修繕の勧告・命令ができる。命令に従わない場合は、自治体が代わりに取り壊し、費用を所有者に請求することも可能だ。

 高齢化や人口減の影響で空き家は増加の一途だ。いまや全国の住宅の14%、820万戸に上っている。私の故郷である広島県北部を車で走ると、5軒並んだ木造住宅のうち3軒が空き家という光景も目にする。空き家が問題化しているのは、過疎化が進む地方だけではない。東京だって随分と空き家が増えている。特に空き家の総数に占める賃貸住宅の割合は70%と、全国的にも突出して多いようだ。

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