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中村竜太郎
著者のコラム一覧
中村竜太郎ジャーナリスト

1964年生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から週刊文春で勤務。政治から芸能まで幅広いニュースを担当し、「NHKプロデューサー巨額横領事件」(04年)、「シャブ&ASKA」(14年)など数々のスクープを飛ばす。「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」では歴代最多、3度の大賞を受賞。2014年末に独立し、現在は月刊文藝春秋などで執筆中。フジテレビ「みんなのニュース」のレギュラーコメンテーター。

<第1回>編集部内で緊張が走り、いよいよ部員総出のオウム取材シフトとなった

「菊地直子は無罪」

 2015年11月27日、東京高裁は殺人未遂幇助罪に問われた元オウム真理教の菊地直子被告(44)に逆転無罪を言い渡した。

 1995年5月、オウムは東京都知事・青島幸男宛てに小包爆弾を送り、東京都庁内で爆発させ都職員に重傷を負わせた。犯行の際、爆弾製造のための薬品を運んだのが“走る爆弾娘”の菊地被告。特別指名手配され17年間逃亡していた彼女だが、東京拘置所から釈放され、マスコミで大きく報じられた。

 しかし12月9日、東京高検は菊地被告の東京高裁判決を不服として上告した。20年経ったいまも、オウム事件は社会に波紋を広げている。

 1995年3月の私は、オウムがそこまでの問題になるとは想像していなかった。同年1月17日、6434人が亡くなる阪神・淡路大震災が発生し取材をしていたため、どちらかというとそちらに傾注していたのだ。

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