側近が事務方トップに 小池都知事“死んだふり”で虎視眈々
希望の党が10日、両院議員総会で共同代表を選出。衆院選惨敗後、代表の小池百合子都知事は「都政に邁進する」「国政の運びは国会議員が中心になる」と言ってきたので、「これで肩の荷がおりる」(都政関係者)という見方もあるが、本当にそうなのか。
「小池さんはこれからも国政に影響力を残す気ですよ」と言うのは、小池知事に近い永田町関係者だ。こう続ける。
「実は、希望の党の事務方トップに小池さんの側近が就いているのです。都知事の政務担当特別秘書・宮地美陽子氏の夫で元新聞記者。もともと彼の方が以前から小池さんに近く、その関係もあって奥さんが特別秘書になったという経緯があります。彼は今回の衆院選でも希望の党の事務局を仕切っていました。さらに、小池さんの秘書のひとりも希望の党の事務局に入っています。つまり、カネの使い方も含めて、小池さんが引き続き党運営に関与するということ。『創業者は私だ』ということですよ」
■共同代表選より「都政に邁進」はポーズ
「都政に邁進」発言後の小池知事は、選挙中とは打って変わって都知事としての公務にシャカリキになっている。3連休があった先週は、分刻みの日程で、実に15件以上もの行事に出席した。共同代表選についても、「見守りたい」「若い方々に日本の将来について議論を重ねていただきたい」と距離を置いた発言を繰り返している。まるで国政など眼中にないかのように振る舞っているのだが、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。