宮田律
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宮田律現代イスラム研究センター理事長

1955年、山梨県甲府市生まれ。83年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。「イラン~世界の火薬庫」(光文社新書)、「物語 イランの歴史」(中公新書)、「イラン革命防衛隊」(武田ランダムハウスジャパン)などの著書がある。近著に「黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル: 「反イラン枢軸」の暗部」(平凡社新書)。

自衛隊の有志連合参加で日本人がテロの標的になりかねない

公開日: 更新日:

 エスパー米国防長官は、8月7日、岩屋防衛相との会談で中東のホルムズ海峡などで「船舶の安全を確保する」ための「有志連合」への参加を求めた。「船舶の安全確保」が唱えられるようになったのは、米国がペルシア湾での軍事力を増強させてイランとの緊張を高めた結果、米国によって主張、喧伝されたものだ。6月の日本のタンカー攻撃についてもトランプ政権は「イランがやった」と主張したものの、それに納得する国はごくごくわずかで、「有志連合」構想などはトランプ政権がイランとの緊張を煽るまで必要がなく、浮上することもなかった。

 そもそも、イラン核合意から離脱してイランへの制裁を強化し、日本にも二次制裁としてイランからの石油輸入を実質的に禁じ、日本の国益を損ない続けているトランプ政権が、イランへの実質的な軍事包囲網である「有志連合」への参加を説く資格があるのか、大変身勝手だと思ってしまう。日本のイランからの石油購入を妨害する行為は明らかに日本の主権を侵害するものである。

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