小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

米国が参加要請 ホルムズ海峡「有志連合」をどう考えるか

公開日: 更新日:

 参院選挙前にトランプ米大統領が「自国のタンカーは自国で防衛すべきだ」と発言し、米国は、中東ホルムズ海峡等の「航行の自由と安全」を確保するための「有志連合(軍)」に日本も参加することを求めている。

 確かに、日本の会社が運航し日本向けの原油を運んでいる船舶が公海上で攻撃を受けた場合に日本がそれを防御すべきは当然で、それを他国に頼るようでは独立主権国家とは言えない。

 しかし、日本には周知のように主権者国民の歴史的な最高意思としての憲法上の制約があり、その結果、国家機関としてできることと、できないことがある。

 まず、第2次世界大戦の反省として、9条2項が「軍隊」の保持と「交戦権」の行使を禁じており、その結果として、わが国は海外へ国際法上の「戦争」をしに行くことはできない。


 しかし、わが国にも、独立主権国家が当然に保有している「行政権」(65条)の一環としての「警察権」があり、わが国の領域(領土、領海、領空)とそれに接続する公海と公空において、国民の生命と財産に対する危険を除去する責任がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元手100万円が6年で“億り人” お笑い芸人はなぜ投資家に?

  2. 2

    一気にレギュラー3本消滅 有吉弘行は賞味期限切れなのか?

  3. 3

    豪華主演で注目!10月スタート秋ドラマの見どころを一挙に

  4. 4

    少女のレモネードスタンドにバイク野郎が大挙した感動秘話

  5. 5

    「出欠の返事ない人は椅子と食事持参で」の招待状が大ウケ

  6. 6

    藤原紀香vs天海祐希「サザエさん」主演で明暗くっきり?

  7. 7

    藤原紀香と“共演NG” 天海佑希以外にも挙がった女優の名前

  8. 8

    聴覚障害少女が初の空の旅…乗務員の深い心配りに賞賛の声

  9. 9

    専門家も指摘 千葉・台風被害の迅速復旧を妨げる行政怠慢

  10. 10

    その男性はなぜ見知らぬ少女の誕生日ケーキ代を払ったのか

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る