孫崎享
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孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

自衛隊員を「無意味な戦闘」で死なせるべきではない

公開日: 更新日:

 近年の国政選挙は、日本の針路を左右する戦いが繰り広げられている。21日に投開票される参院選では、自民、公明、維新の改憲勢力が3分の2の議席を取るか否か、が最大の焦点だろう。

 安倍首相が改憲で狙っているのは9条である。その理由として、「自衛隊員に誇りを持ってもらうため」などと説明しているが、その必要はない。自衛隊に対する多くの日本国民の見方、認識は、東日本大震災で大きく変わった。

 当時、東電の福島原発を冷却しなければ大爆発が起こり、東京すら住めなくなる危険があった。放射線量が高い中での冷却作業は、まさに命の危険性があった。この時、危険な作業に当たったのは当事者の東電ではない。警察でも消防署でもない。自衛隊が行ったのである。

 私は防衛大に一時勤めたが、教え子も冷却作業に参加した。今や多くの国民は自衛隊の災害救助活動に心から感謝している。憲法9条を変えなければ国民の敬意が得られないものではない。

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