著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

大本営は犠牲者2万5000人の大敗を「転進」でごまかす

公開日: 更新日:
皇后陛下から下賜された満州事件の傷病兵への包帯を拝受し、退出する陸軍省の杉山元次官(手前)と真田穣一郎副官(1931年9月30日、日本電報通信社撮影)

 大本営が最終的にガダルカナルの基地奪回を諦めるのは、12月の半ばに真田穣一郎作戦課長が作戦部参謀の2人の少佐を連れてラバウルに赴いて以後であった。真田は12月になって課長に就任したが、事情を確認するために第17軍司令部に来て、各参謀の意見を確かめることにしたのである。このとき真… 

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