著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

アッツ島で戦死 33歳の軍医は妻と娘に別れの日記を書いた

公開日: 更新日:
アリューシャン列島アッツ島ホルツ湾の海岸に、敗北した日本軍が残した砲(1943年7月、米陸軍通信隊公式写真)

 太平洋戦争下で初めての玉砕となったアッツ島での戦いには、多くの悲惨なエピソードが残されている。それらのエピソードを整理したとき、私は涙が止まらなかった。

 アッツ島での存命兵士やキスカ島からの生還兵士に、私は戦友会の取材などで会ってきた。その折にアッツ島で戦死した軍医の話… 

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