伊藤博敏
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伊藤博敏ジャーナリスト

1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーに。経済事件などの圧倒的な取材力では定評がある。数多くの週刊誌、月刊誌のほか、現代ビジネスなどウェブニュースサイトにも寄稿。主な著書に「許永中『追跡15年』全データ」(小学館文庫)、「『カネ儲け』至上主義が陥った『罠』」(講談社+α文庫)、「金融偽装─米国発金融テクニックの崩壊」(講談社)、「黒幕」(小学館)などがある。

河井夫妻初公判 なぜ検察は収賄側100人を立件しないのか

公開日: 更新日:

 公職選挙法違反の罪で起訴された前法相で衆院議員の河井克行被告(57)、妻で参院議員の案里被告(46)の初公判が、25日に開かれる。

 地元広島県の政界関係者を中心に、約2900万円を配ったという大型買収事件。起訴状には受け取った100人の氏名、現金授受の場所、時期、金額などが「別表」の形で添付されており、カネを渡されれば、それが犯罪だということを深く考えることもなく、ホイホイと受け取ってしまう政治家の在り方に慄然とする。

 裁かれるのは河井夫妻だが、安倍1強政権のおごりと歪みが生んだ事件であることを忘れてはならない。安倍首相は、昨年7月の参院選で定数2の広島選挙区に県議だった案里被告を送り込んだ。議席を持っていたのは溝手顕正元防災担当相。安倍首相の「反目」として知られ、地元では2議席独占はムリなだけに「党本部の溝手イジメ」と受け止められた。事実、溝手陣営に送られた党のカネは1500万円。案里陣営は10倍の1億5000万円だった。金権選挙の原資である。

 克行被告は、安倍首相の側近であると同時に菅義偉官房長官を囲む会を主宰する。安倍官邸の代理人として、「逆らう者は許さない強権政治を、妻を使って行った」と、受け止められた。

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