伊藤博敏
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伊藤博敏ジャーナリスト

1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーに。経済事件などの圧倒的な取材力では定評がある。数多くの週刊誌、月刊誌のほか、現代ビジネスなどウェブニュースサイトにも寄稿。主な著書に「許永中『追跡15年』全データ」(小学館文庫)、「『カネ儲け』至上主義が陥った『罠』」(講談社+α文庫)、「金融偽装─米国発金融テクニックの崩壊」(講談社)、「黒幕」(小学館)などがある。

ウーバーイーツによる事故と会社の対応ぶりに驚かされる

公開日: 更新日:

 コロナ禍によるニューノーマル(新しい形態)の定着を象徴するのが、街で見かける「Uber Eats」のロゴの入った配達バッグを背に、自転車やバイクで軽快に駆け抜ける配達員だろう。自粛期間を終えても、レストランの味を「究極の安全地帯」である自宅で、安心して味わえる。

 だが、その分、配達員同士の過酷な競争もあるようで、かなりのスピードで飛ばすUber Eatsバッグを目にして、「大丈夫だろうか」という思いを持った人も多かろう。実際、事故は多い。配達員の労働環境改善を目指す合同労組のウーバーイーツユニオンが7月21日、会見を開き、事故実態を公表した。ユニオンの調査で2020年1~3月にかけて約30件の事故が報告され、最も多いのは他の車両(自転車、バイク、自動車)との衝突事故で約26%、次が転倒事故の約23%、さらに追突事故、接触事故と続く。治療のために1~2週間、休業した人が約42%、約1カ月が約19%なので、事故の代償は大きい。

 驚かされたのは、米国を本拠地とするウーバーという巨大プラットフォーマーの事故対応の悪さである。会見の場にいた被害女性は、東京・品川の路上で歩道を歩いていて、高速走行の自転車配達員と正面衝突。すぐに救急車で搬送され、目に傷を負い、むち打ち症と診断され、手術も受けた。同席した女性の夫が言う。

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