著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

元老の西園寺公望の働きかけで「斎藤実内閣」が誕生した

公開日: 更新日:
5.15事件。内閣首班の大命を拝受し、夫人の春子さん(右端)ら家族と集う斎藤実子爵=左2(1932年5月22日=日本電報通信社撮影)

 元老の西園寺公望は、軍部の威嚇や恫喝を受けながらも、軍事内閣を組閣するつもりはなかった。興津から東京に出てきて、西園寺は政治指導者や枢密院議長ら多くの人物に会って、この難局をどう乗り切るかを考えた。明治、大正、そして昭和と3代の天皇の側近だっただけに、この事態をいかに処理するか… 

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