著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

ドイツUボートの指揮官は人道的に行動した

公開日: 更新日:
大量生産されるドイツ軍のUボート(C)World History Archive/ニューズコム/共同通信イメージズ

 第2次世界大戦に海軍大臣として、戦争指導に身を挺することになったチャーチルは、開戦時の演説(1939年9月3日)で、自由と権利を取り戻し、この恩恵を受けたことのない人々に分かち合える日が来ると信じていると締めくくった。いわば極めて文学的な表現で国民の情感を刺激したのである。
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