著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

蒋介石の日本軍壊滅作戦は容赦のないものになった

公開日: 更新日:
長沙での勝利後、敗走した日本軍が遺棄した兵器を集める中国軍兵士。中国国民政府軍の李玉堂第10軍軍長によれば、日本軍は1941年12月31日から42年1月5日までの長沙での戦闘で2万1000人が戦死した(1942年2月、=中国国民政府情報省) (C)共同通信社

 蒋介石の人物論を検証していく時に、いくつか忘れていけない前提があるように思う。私は平成11年に蒋介石の評伝(文春新書)を書いた。その折に台北に何度か取材に行ったし、北京にも赴き、そこで発行されている蒋介石の評伝などを求めた。

 かつて中国共産党は国民党の四家を許さないと決… 

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