著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

もし日本がアメリカに融和的な姿勢だったら歴史は変わったか?

公開日: 更新日:
1941年12月7日、真珠湾攻撃で炎上する米軍の飛行場(C)ロイター=共同

 蒋介石とチャーチルはハルノートに自分たちの意向を盛り込むことに成功したのだが、実は蒋介石は必ずしもアメリカ大統領のルーズベルトや国務長官のハルと良好な関係を維持していたわけではなかった。ルーズベルトにすれば、いやハルに対しても、蒋介石の命を帯びた大使の胡適をはじめとして蒋介石の…

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