問われるのは過去 ブレまくり岸田文雄首相の「未来選択」にだまされるな
岸田文雄が、今回の衆議院選挙は「未来選択選挙」だとして、「コロナ後の新しい未来を切りひらいていけるのは誰なのか選択いただきたい」と発言。だったら、最初に選択肢から外れるのは自民党だろう。
だまされてはいけない。問われているのは未来ではなく過去である。安倍晋三―菅義偉政権の9年間をどう評価するかである。
岸田は所信表明で北朝鮮拉致問題を最重要課題と位置づけ、条件をつけず金正恩総書記と直接向き合う覚悟だとしたが、安倍も菅もこの9年間まったく同じことを唱え続け、結局一人も取り戻していない。そもそも岸田は安倍政権下で外務大臣を4年8カ月も務めてきた当事者である。アメリカや中国にはこびまくり、北方領土の主権は棚上げ。要するに売国政権の中枢にいたわけだ。
岸田は「信頼と共感が得られる政治が必要だ。そのために国民との丁寧な対話を大切にする」と言うが、丁寧な対話どころか、都合の悪いことはすべて隠蔽。森友事件の再調査も早々に撤回。地元広島における大規模買収事件についても幹事長の甘利明が「再調査する考えはない」と発言している。