著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

進歩とは何か? 「五・一五事件」は大正期の昭和への反乱だった

公開日: 更新日:
血盟団事件の容疑者たち。(左上から時計回りに)井上日召、菱沼五郎、古内栄司、四元義隆、伊藤広、田倉利之(1932=昭和7=年3月28日、日本電報通信社撮影)

 橘孝三郎の文化村は、昭和の現実に向き合うことになったのだが、それは図らずも合法と非合法からの接触によって歴史の年譜の中に入り込むことでもあった。

 風見章は農業恐慌下での農村救済を橘の理論に託したようでもあった。茨城3区から政界に出ているのだから農村青年の票を固める必要が…

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