著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

御前会議における受諾派と拒絶派の論争

公開日: 更新日:
画家の白川一郎氏が描いた昭和20年8月10日の御前会議(C)共同通信社

 第1回の御前会議で、天皇の「聖断」が明らかになると出席者の誰もが涙を流して、その発言を聞いていたという。慟哭のあまり、椅子から落ちるものもいたというのだが、戦争終結がこういう形で終わることには、涙以外に自己表現をする余裕などはなかったのだろうか、と思えるほどだ。

 実はこ… 

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