著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

戦後混乱期に現れた自称天皇たちの顛末

公開日: 更新日:
自ら南朝の後亀山天皇の直系と名乗った熊沢寛道(1946年=昭和21年1月1日)/(C)共同通信社

 さて全国巡幸についていささか脇道にそれる話(それも最初の試みの神奈川巡幸の話ではないのだが)を、語っておくことにしたい。

 GHQ(連合国軍総司令部)の内部では、日本の民主化と非軍事化を徹底して進めようとするGS(民政局)と、その政策に反対して日本を西側陣営に組みこんでお…

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