著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

人間宣言か民主主義の宣言か

公開日: 更新日:
人間宣言をした昭和天皇の広島市訪問(1947年12月7日)/(C)共同通信社

 五箇条の御誓文を入れたいというのが、自分の意思であり、人間宣言などの部分は、その次の問題であった、と天皇は発言した。昭和52(1977)年8月の記者会見の席である。天皇の真意は次のようになるであろう。

〈日本の民主主義は、すでに明治天皇のお言葉でも明らかなように、近代日本… 

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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