2000安打は称賛も…阿部頼み続く巨人にOBが強い危機感

公開日: 更新日:

 阿部は首、肩、腰、脚などに故障を抱え、満身創痍でプレーを続ける。強いこだわりがあった捕手はすでに廃業し、打率・340というキャリアハイだった2012年を境に成績は下降線をたどっている。実際、今季は打率・259、13本塁打、58打点とパッとしない。それでも「4番」に座り続けているのは異常ではないか。

■「次世代の4番」が育たず

 巨人OBで評論家の中村稔氏は「大卒の生え抜きでの達成はミスターと2人だけ。しかも捕手をやりながら達成したというのは素晴らしいの一言」と大記録達成を称えながら、「しかし……」とこう続ける。

「2割5分そこそこでも、4番としていまだに勝敗を背負わされる。3番の坂本は打率がいいといっても、全てを背負うまでには至っていない。4番というのは、相応の人材を獲得して育てなければならないが、長年育成を怠り、付け焼き刃的な補強を繰り返してきたせいで、次世代の4番が育っていない。今も阿部に頼りきりというのは、巨人の問題点を浮き彫りにしている。二軍に高卒3年目の岡本という有望株がいるにはいるが、いつまで経っても阿部依存から脱却できない一因となっている。近頃のドラフトは小粒な選手の指名が多く、これといった人材が他に見当たらないのだから、情けない話です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方