黒江透修氏が野村克也氏を追悼 92年日本シリーズの教訓

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「当たり前だが、ここぞという時にどうやって1点を取るかだよ」

 こういう野村さんは、日本シリーズでの「失敗」を教訓にし、打球が飛んだ瞬間に三塁走者にスタートをきらせ、ライナーが捕球されて併殺となったら仕方がないという「ギャンブルスタート」を考え出したと、後に語っていた。

 翌年の日本シリーズも野村ヤクルトと森西武の対決だった。またもや7試合まで勝負はもつれ、今度は野村さんが宙に舞った。ヤクルトは15年ぶり2度目の日本一となり、森監督は日本シリーズで初めて敗れた。敵将が野村さんだったことだけが救いだったかもしれない。

(黒江透修・元西武ヘッドコーチ)

【写真ギャラリー】ヤクルト1軍浦添 野村克也元監督追悼

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