元大関・朝乃山“最短返り入幕”への高い壁…15日制での十両全勝優勝は過去5人のみ

公開日: 更新日:

 条件はただひとつ、本割で負けないこと──。

 6場所出場停止から復帰した7月場所で三段目全勝優勝を果たした朝乃山(28)。29日に発表された9月場所の番付では幕下15枚目となった。

 大相撲の内規では、幕下15枚目以内で7戦全勝(優勝決定戦は本割以外なので除く)すれば、優先的に十両に昇進できる。その十両でも同じく負けずに優勝となれば、念願の幕内復帰。早ければ、来年1月場所で幕内にその名が載ることも不可能じゃない。

 もっとも、幕下はまだしも、十両の全勝優勝は元大関でも容易ではない。

 1場所15日制が定着した1949年5月場所以降、これを達成できたのは、栃光(55年)、豊山(61年)、北の富士(63年)、把瑠都(2006年)、栃ノ心(14年)で、北の富士は後に横綱に、それ以外は大関に昇進した。名大関、名横綱は数あれど、十両全勝優勝はわずかにこの5人しか果たせなかったのだ。

 幕下、十両ともに優勝しても本割で1敗すれば番付の移動は通常通りになり、幕内復帰は最低でも来年3月場所以降だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗