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大豊昌央元大相撲力士

本名は鈴木栄二。1955年3月29日、新潟県北魚沼郡堀之内町(現魚沼市)出身。73年に時津風部屋に入門し、同年11月場所で初土俵。81年1月場所に新十両に昇進し、82年5月場所で新入幕。83年1月場所は新三役として小結を務める。87年1月場所後に引退し、時津風部屋の部屋付き親方となり、2002年に独立。20年に蒼国来に部屋を継承させ、相撲協会を退職。主な弟子は蒼国来、若隆景、若元春ら。最高位は小結。

荒汐部屋の跡継ぎを打診するも…蒼国来は一度「親方にはなりません」と断った

公開日: 更新日:

 私の誕生日は1955年3月29日。65歳になる1日前、2020年3月28日が定年を迎える日だったのですが、2日早めて26日に相撲協会を退職しました。そんな私の跡を継ぎ、蒼国来が「荒汐親方」となったのです。

 中国内モンゴル自治区出身の彼が親方になるには、日本国籍を取得しなければならない。私は協会を辞める2年くらい前から、彼に「跡を継いでくれないか?」と打診をしていました。

 ところが、当初、蒼国来は「親方にはなりません」ときっぱり言う。確かに国籍の変更は簡単にできるものではありません。蒼国来が継いでくれると思っていた私は、さて、どうしたものか……と困りました。

 蒼国来の気持ちが変わったのは、ある場所後に中国に一時帰国してからです。両親や親戚、友人に「実はこんな話があったんだ」と聞いて回ったそうですが、10人に聞いたら10人、20人に聞いたら20人に「親方になるべき」と言われたそうです。中には蒼国来が「断りました」と言ったら、「バカじゃないのか、おまえ」と返されたこともあったとか。

 周囲に説得されて、気持ちも変わったのでしょう。帰国するなり、「やっぱり私に継がせてください」と申し出てきた。

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