逸ノ城「大関目指す」と抱負語るも…昇進は腰の持病次第、今年がラストチャンスか

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「三役、大関を目指したい」

 25日の優勝一夜明け会見でこう抱負を語ったのが、今場所を制した逸ノ城(29)だ。

 コロナで休場する部屋が相次ぐ中、12勝3敗で初めて賜杯を手にした。来場所、関脇・小結の4人は全員地位安泰とはいえ、三役は東西に1人ずつ2人と定員が決まってるわけではない。3人目の関脇ないし小結になるのはほぼ確実だろう。

 ではその先、大関は狙えるか。大関の昇進基準は「三役で3場所33勝以上」。今場所は平幕だが、優勝ならば大関とりの起点となる。次の9月場所で好成績を残せれば、11月場所の結果次第で大関昇進も夢ではない。

「懸念は腰です。逸ノ城は腰のヘルニア持ち。本人も『うまく付き合っていくしかない』と話している。腰の調子が良ければ粘り強い相撲が取れるし、立ち合いで得意の右四つになれなくても我慢して逆転……という展開も狙える。逆に状態が悪いと、棒立ちになって力なく土俵を割るケースが多い。29歳という年齢に加えて、腰の状態も考えれば今回が大関昇進のラストチャンスでしょう。もともとのんびり屋なので、今回がダメでまた次の機会に……というほど気持ちが続くかどうか」(ある親方)

 先場所はコロナ休場。休養十分だけに今場所は消耗を防げた。来場所以降、チャンスをモノにできるか。

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