ライオネス飛鳥さんは銀座で会員制スナックを経営 来年還暦も「まだ“60”という考えで!」

公開日: 更新日:

ライオネス飛鳥さん(元女子プロレスラー/59歳)

「80年代女子プロレス」が再び注目されている。ダンプ松本(61)の物語「極悪女王」(Netflix)の制作が決定。女子プロレス界最恐のヒール・ダンプ松本率いる「極悪同盟」とクラッシュ・ギャルズの抗争はお茶の間を席巻した。2度目の引退から約17年、ライオネス飛鳥は“銀座の女”になっていた。

  ◇  ◇  ◇

 女子プロレス界の頂点に立った元チャンピオン。セカンドキャリアの受け皿は、元シュートボクサーの仁あきらさんの会員制ラウンジだった。

「辞めたあとのビジョンはぜんぜん描いていなくて……。36歳から、仁さんの六本木の店で遊んだついでに手伝ってたんです。40歳のとき、仁さんが銀座で店を出したタイミングで働くようになり、プロレスでは医師から『これ以上続けたら死ぬよ』と言われたこともあって、セカンドキャリアを考え、2年間修業しました」

 当時は、銀座のしきたりに何度も肩を落とした。

「ここでは、“ライオネス飛鳥であったこと”なんて関係ない。15歳も年下のホステスさんから、『アンタ、何年目?』とタメ口を使われたり。20代のホステスさんと連れてきたお客さんが、カウンターから出てこない従業員に怒りだして、私が代わって頭を下げたこともありました」

 41歳でプロレスから引退し、42歳で独立。銀座の会員制スナック「gangs」のオーナーになって、17年が経った。

「コロナで借金ができて、あと10年かけて返していかないといけないけど、それもがんばれる糧。17年半、別件の仕事以外で店を休んだことはないし、自分に課したルール、『(来店客が)ゼロは出さない』を守りつづけています。従業員と仲間たち、お客さまには感謝しかありません」

 1983年に同期の長与千種(57)とクラッシュ・ギャルズを結成。女子プロ黄金時代を築き、レコードデビュー。ドラマに歌番組に、アイドル雑誌にCMに引っ張りだこ。共演経験がもっとも多いのはシブがき隊だった。ブーム全盛期でも、私生活は派手にならなかった。

■昔から物欲がない

「昔から物欲がないんです。ピーク時は、原宿の店でディスプレーされている服を『全部ください』っていうのはあったけど、忙しくて試着の時間がなかっただけ。人生でいちばん大きな買い物はマンションかな。(1度目の)引退のときにもらった退職金700万円を頭金に、ローンを組みました」

「極悪女王」では、飛鳥役を剛力彩芽(30)が演じる。

「レスラーを演じることには、すごい決断があったと思います。決断されたからには、今後の剛力さんのプラスになる作品にして欲しいですね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 格闘技のアクセスランキング

  1. 1

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  2. 2

    元横綱白鵬 1億円“退職パーティー”の実態…超高級ホテルに太客大集結、札束乱舞のボロ儲け

  3. 3

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  4. 4

    元横綱・白鵬の凄まじい嫌われっぷり…理事長どころか理事すら絶望的の自業自得

  5. 5

    元横綱白鵬に求められるこれまで以上の「自重」と「品行方正」…カネ集めのために面従腹背の日々へ

  1. 6

    相撲協会退職の元横綱白鵬が「世界のトヨタ」をバックに進む道…新団体設立のウワサも

  2. 7

    元横綱白鵬の「6.9暴露会見」に相撲協会戦々恐々…あることないこと含め、どんな爆弾発言飛び出すか

  3. 8

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 9

    【スクープ!】元横綱白鵬が相撲協会に「退職届」を突きつけていた! あまりの自己チューぶりに「洗脳説」まで浮上

  5. 10

    元横綱白鵬は会見で否定も、隠し切れない照ノ富士との根深い確執…「まったくない」かえって不自然

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波